2021年7月7日
顎関節症はどうすれば治る?
Q.「病院で顎関節症って言われたんですが、治りますか?」
今日は実際の患者さんから頂いたこんな疑問に答えていきます。
先におつたえしておきますがご相談をいただいた患者さんは現在は完璧に改善しています。
小田原市の腰痛・ひざ痛専門 整体院葉音~Hanon~の院長、楠侑友(くすのき ゆうと)です。
口を開けたときに、
● あごの音がカクンとなる
● 口が開けづらい
● 口を開けると痛い など
あごの痛みや不調に関する相談をいただくことが多いです。
整形外科にいったり、歯医者さんに行ったりする人が多いみたいなので本当に根本から顎関節症を改善するためのお話をしていきたいと思います。
✔ 本記事の内容
● 顎関節症について解説します
口を開けるには下あごのスライドが【必須】
あなたが口を開けるときには下あごがパカッと動きます。
おそらくこの口を開けるときにあごに痛みが走ったり、口が開かなかったり、カクンという音が鳴るという違和感を感じている人が多いんだと思います。
ここで知っていただきたいのが下あごが動くときにはまずあごが前方にスライドを起こすことによって口が開くという体の仕組みがあります。
①下あごが前にスライドする
➁くちが開く
まずはこの①~➁のあごの正しい動き理解する必要があります。
あごというのは パカパカと無理やり口を開けようと思っても絶対に開かないからです。
あなたが口を上手く開けられないということはこの下あごの前へのスライドがスムーズにできていない可能性があります。なんらかの理由で下あごの前へのスライドができなくなってしまっているのです。
もっと分かりやすく言うといわゆる「しゃくれる」のような状態ができなくなっている状態です。
ここまででまずは口を開けるという動作の仕組みを覚えることがとても重要です!!
口が開かないとか、口を開けるときに痛みがあるというのはこの動く仕組みが単純に破綻しているだけなのです。
だからあなたが行っている歯医者さんに行ってマウスピースを作りはめているのは大きな間違いなのです。
あごのスライドを止める「外側翼突筋」とは?
あごの前方へのスライドをつかさどっている筋肉としてほっぺたの筋肉である「外側翼突筋」という筋肉があります。
この筋肉は口を軽く開けた状態で頬っぺたの真ん中あたりを触ると筋肉を触ることができます。
外側翼突筋を緩めることであごのスライドが出るようになります。
あごのスライドが出ると自然と口を開けることができるようになります。
実はこの外側翼突筋の上には、咬筋(こうきん)という筋肉が被さっているので口を閉じたまま触ろうとすると邪魔になります。
外側翼突筋を正確に触るためには軽く口を開けてから触る必要があります。
咬筋というのは、噛む筋肉なので口を開ければゆるむので影響を除外できるというわけです。
そもそも本当にあなたは顎関節症ですか?
「本当にあなたは顎関節症ですか?」ということがとても重要です。
病院では、点数稼ぎのために必ずと言っていいほど「病名」を付けなければならない決まりがあります。顎関節症という病名を付けることで点数が取れるようになるのです。そのために病名を付けています。
実はただ外側翼突筋が硬いだけなのかもしれないのに、顎関節症という病名を付けられあごに注射をうったりスプリントと呼ばれる治療法によりマウスピースを付けたり、歯医者に行ってもかみ合わせが悪いとしか言われず薬が出るだけというのが今の顎関節症の治療の現実なのです。
これらの治療法と呼ばれるものは全てにおいて対症療法でしかなく根本治療では決してありません。
(原因をまともに探さずに痛みだけをなんとかしようとしているだけ。)
でもどれもあごの痛みや動きの根本的な解決にはならないのです。
本当にあなたのあごの状態は顎関節症といえるのかをもう一度疑ってほしいのです。
あごだけを見ているうちは改善しない可能性【大】
顎関節症は、そもそもあごだけを診ているうちはなかなか改善しない可能性が高いということです。
なぜあなたのあごの筋肉に負担がかかってしまっているのでしょうか?それには必ず理由があります。
あごの筋肉である外側翼突筋はお腹や足にまで筋肉がつながっているので、いわゆる顎関節症という状態を改善するには必ずといってもいいほどお腹や足の影響を診ていく必要があるということなのです。ひょっとしたらあなたはあご以外でも悪い所がありませんか?
腰が痛い、膝が痛いというのも高確率で顎関節症に影響を及ぼします。
外側翼突筋をだけを触っていても完全には緩みません。
ここだけは抑えておけるといいですね。
あごの状態を改善したいのであれば、あご以外を診るという視点をもっておく必要があるんだということです。
まとめ
では最後に顎関節症についてまとめます。
● まずあごが動く構造的な仕組みを理解する。口を開けるときには下あごが前にすべるようにスライドする必要がある。口が開かない人はあごの前へのスライドが止まっている可能性が高い。
● そもそも自分が本当に顎関節症なのかすらも疑う
● あごだけを診ているうちはいつまでも改善しない
ぜひ顎関節症がいつまでも改善しない方は参考にしてみてください。
今日はここまでになります。
最後までご覧いただきありがとうございます。
あごの痛みでお悩みの方は、一度ご相談ください。
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