2022年1月28日
右肩の痛みと体のねじれの関係
こんにちは、小田原市の慢性腰痛・ひざ痛専門 整体院葉音の院長の楠侑友です。
今回は、「右肩の痛みと体のねじれとの関係」という内容のお話をしていきます。
今回は実際の患者さんの症例をもとに肩の痛みを解説していきたいと思います。
30代の女性の方で、
①服の袖に腕を通すとき
②車でシートベルトをつけるとき
この2つの場面で肩が痛いという患者さんについてのお話です。
肩に痛みが出ていて困っている方はぜひ参考にしてみてください。
では解説していきます。
原因は体が左にねじれていること
右肩に痛みが出てしまう患者さんの共通点は、肘を曲げたまま肩を後ろに動かす動作で痛みが生じているということです。
肩が後ろに動かせないという状態は確かに肩に負担がかかっていることが考えられるので肩に対して治療を行う必要性はあります。
ですが、もっと大切なことはなぜ右の方に負担がかかってしまっているのかを考えることです。
この患者さんの場合、体が常に左にねじれてしまっており右に体がねじれないというところが一番の問題点でした。
なぜ右に体がねじれないと右肩に痛みが出てしまうのか?
それは、服に右袖を通すとき、または右ハンドルの車でシートベルトを手に取るときには、必ず体を右にひねる必要があるからです。
実際に動作を確認して見て下さい。その動作をよくみてみると始めに体を右にねじりながら右手の袖を通したり、シートベルトを付けたりしていたのです。
よって体が右にねじれないせいで、右の肩だけで無理に手を伸ばしていたために過剰に負担がかかっていたというわけです。
ちょっと難しい考え方かもしれませんが、痛みが出るその動作にはどういった体の運動が伴うのかをよ~く観察してあげることで問題解決に導けるというわけなのです。
胸椎の動きが悪い
体が右にねじれないことが原因の場合、体を右にねじる時に大切なのが背骨の「胸椎」という部分の動き(旋回する動き)です。
動きとしては30度程度は動くと言われています。
胸椎の動きが出るように施術していくと、胸椎で体がひねることができるようになってきます。
さらには、胸椎の動きに大きく関与する肩甲骨の動きも悪いので肩甲骨と胸椎を調整していくことで、右肩の痛みを消失に導くことができるようになるのです。
肩もしばらく悪い動かし方をしていたせいで、悪い動かし方のクセが付いている場合が多いです。
なので同時に使い方を修正してあげれば徐々に問題がなくなっていきます。
体をねじる(ひねる)ような動きは一般的には腰でひねっているという勘違いのイメージが強いです。ちなみに腰椎は5度程度しか動いて(旋回して)いません。
ひねる動作は実際は胸椎という胸の部分でひねっているというわけなのです。
肩の動きで重要な3つの運動
肩の動きをみるときには3つの動きが出ているかが一つの指標になります。
それは、以下の3つです。
①屈曲(手を前から上に挙げる動作)
②外転(手を横から上に上げる動作)
③外旋(ボールを投げるような肩の動作)
上記の3つの動きが円滑に出ていないと肩の動きが正常でないと言えます。
それぞれの動きもそうですが複合的な運動で支障が出ていることが多いです。
もっとも簡単な屈曲、次に簡単な外転、一番難しい外旋の順番で動きを回復していきます。
改善して行く順番がとても重要です。
広背筋と呼ばれる筋肉や、三角筋、大胸筋などの肩周りの筋肉が硬くなっていると肩の動きに制限が出てしまいます。
それぞれの動きに関与する筋肉を緩めて動きの回復を図ることで肩の痛みは軽減していくというわけです。
まとめ
今回は肩の痛みの中でも、①服に袖を通すとき②シートベルトを締めるときの2つの動作で起きる肩の痛みを解説していきました。
肩自体を診てあげる必要はもちろんありますが、なぜ肩に負担がかかってしまったのかを考えて改善してあげることで肩の状態がよくなるだけではなく、再発も防ぐことができるようになります。
体がしっかりとひねれているのか、その際に胸椎は動いているのか、肩の3つの動きは出ているのかを確認して改善してあげると手術なんてしなくても普通に良くなっていきます。
ぜひ参考にしてみてください。
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