2021年11月18日
手のしびれの原因。胸郭出口症候群の解決方法は?
こんにちは、小田原市の慢性腰痛・ひざ痛専門 整体院葉音の院長の楠侑友です。
今回は、「手のしびれの原因。 胸郭出口症候群の解決方法は?」という内容のお話です。
とてもやっかいな肩から手先までの痛みとしびれで悩んでいる人は非常に多いです。
しびれの中でも特に多い「胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)」という手のしびれについて解説したいと思います。
いつまでも手のしびれが改善しないという方はぜひ参考にしてみてください。
胸郭出口症候群の3タイプ
胸郭出口症候群は首から出ている神経の束である「腕神経叢(わんしんけいそう)」が圧迫・けん引されることで生じる、肩から手にかけての痛みやしびれのことです。
この腕神経叢は、首から手に向かう途中で筋肉や骨でできた隙間(トンネル)をくぐるような形で通り抜けていきます。
胸郭というのは胸のあたりのことをさし、そこにある筋肉や骨の間で神経や血管が圧迫とけん引されている状態なので胸郭出口症候群と言います。
病名は小難しい名前をしていますが、一つ一つの言葉の意味が分かればそんなに難しいお話ではありません。
胸郭出口症候群と呼ばれる状態として3つのタイプに分かれます。
①小胸筋症候群(しょうきょうきん しょうこうぐん)
②斜角筋症候群(しゃかくきん しょうこうぐん)
③肋鎖症候群(ろくさ しょうこうぐん)
上記の3つに分かれます。
①は小胸筋の下で圧迫されていると小胸筋症候群と呼ばれます。
場所は鎖骨の下あたりのことを指します。
②は前斜角筋という筋肉と中斜角筋という筋肉の間で神経が圧迫されると斜角筋症候群と呼ばれます。
③は肋骨と鎖骨の間の肋鎖間隙(ろくさかんげき)というところで神経が圧迫されると肋鎖症候群と呼ばれます。
要するに神経や血管が圧迫されてしまっている「場所(部位)」によって病名が少しずつ変わるということを理解しておくと良いです。
神経の「枝」である末梢神経でしびれている場合は改善可能です
末梢神経と呼ばれる神経の中でも「枝」の部分から生じている手のしびれや痛みは原因をしっかりと特定することができれば症状の改善は可能です。
要するに、胸郭出口症候群と言われている状態は神経を圧迫しているもしくは神経を引き伸ばしている要因を排除できれば普通に回復していくというわけです。
これが中枢神経系のしびれになるとそうはいかなくなってしまします。
中枢神経と言われる木でいうところの「幹(みき)」のところが障害されている場合です。
いわゆる幹である脊髄や脳から生じるシビレと枝の部分にあたる末梢神経から起きるしびれは同じシビレであっても大きく状況は異なるということなのです。
同じしびれでも「末梢性は改善可能、中枢性は難しい」と覚えておくと良いかもしれませんね。
※脊髄や脳などから起こる中枢性のしびれである場合は病院で検査の上、適切な治療を行うようにしてください。
しびれに対する正しい考え方
しびれというと、「神経が挟まれている」ということをイメージする人がほとんどだと思います。
ですが、実際は神経というのは「神経が引き伸ばされてしまう」ことでしびれを生じさせています。
イメージしにくい方も多いと思うのですが、しびれのイメージを変えることが大切です。
神経が挟み込まれると基本的には感覚障害という状態になり、感覚が低下する(鈍化する)もしくはひどいと感覚がなくなってしまいます。
感覚というのは、蝕覚や痛覚などの事を指します。
極端なことを言えば、触られても触られているのが分からないという状態になるということです。
なので、しびれを改善しようとすれば、それは神経が伸ばされてしまっている状態を改善することと同義になります。
主に筋肉によって神経が引き伸ばされているケースが多いので原因となっている筋肉の調整をすることで症状の改善ができるというわけです。
まとめ
胸郭出口症候群といわれて悩んでいる人は、小難しい病名にとらわれずにどこの神経が引き伸ばされてしまっているのかが分かれば手のしびれを改善していくことができます。
手の状態だけではなく全身の状態を診ながら、しびれを起こしている神経に対してアプローチをしていかないとなかなか改善しなくなってしまいます。
しびれに対してすぐにステロイドや痛み止め及びしびれを抑える薬を使うのではなく根本的な原因を突き止めることで、元からしっかりと改善し、再発もなくなっていくことができます。自分の手のしびれとしっかり向き合いたいという方は、ぜひ一度当院へご相談ください。
まずはお話を伺いたいと思います。
手のしびれに対する施術をご希望の方は、
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一人で悩まずにお気軽にご相談くださいね(^^)/
今回はここまでです。
それではまた(^^♪