こんにちは、小田原市の腰痛・ひざ痛専門　整体院葉音～Hanon～の楠侑友（くすのき　ゆうと）です。

今日も当院のブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は、「１００％を求めると失敗します！」という内容です。

ぜひすでに治療をされている方、治療を検討中の方は参考にしてみてください。

まずは結論からです。体の状態に１００％は存在しないということです。

要するに治療をしても１００％の状態には決してならないということです。

これは私自身の体にも言えることです。

これを踏まえたうえでお話をしていきます。

患者さんが求めるものは本当に１００％？？

よく私は患者さんにこのような質問をします。

私：「あなたは痛みをなくしてどうなりたいですか？」

すると多くの患者さんはこう答えます。

患者さん：「痛くなる前の状態に戻りたい。普通の体になりたい。普通に生活がしたい」

上記のように、痛くなる前の調子が良かった頃の自分に戻りたいという希望をお話される方が多いと感じます。

きわめて当然といえば当然かもしれません。

しかし、この「痛くなる前の状態」「普通の状態」という抽象的な言葉を治療家側がどのようにとらえるのかが大切だと思っています。

患者さんの普通は本当に普通なのかということです。

患者さんがお話をされるいわゆる普通は「普通の状態より少し良い状態」を指すということです。

でもそれは１００％ではないということです。

パーセンテージで表現すれば、８０％以上１００％未満というレベルに達すればいわゆる痛くなる前の状態、普通の状態であるということです。

１００％を目指すことは重要ですが、人の体においては１００％には到達できないという理解が必要です

年齢を重ねていく以上世の中に完璧な１００％の体の方は存在しないからです。

１００%を求めると大きなギャップを感じる

治療をしていく前に重要なことは、１００％を最初から求めないということです。

そもそも１００％の基準すらもあいまいですし、体の状態は人によって大きく異なるために１００％というような感覚的であいまいな数値を求めてはいけません。

最初に１００％の完璧を求めてしまうと体は良くなっているにも関わらず大きなギャップを感じてしまいます。

大抵の場合そうなると治療はうまくいかなくなってしまいます。ある程度の落としどころを探して目標にしていくというのは大切な考え方です。

そもそも、あなたの目的は１００％の状態にすることではありません。

ゆがみや筋肉の硬さを取り除き痛みをなくして、日頃の生活を快適にすることです。なおかつ痛みが戻らないような状態にすることが目的のはずです。

なのに完璧な体を求めてしまうとおかしなことになってしまいます。

ゴールは見えていますか？

あなたは今している「治療のゴール」は見えているでしょうか？

ゴールのない治療をしてはいないですか？　ゴールの位置を間違えるといつまでもゴールにたどり着かない状態になってしまいます。

今のコロナ騒動でもそうですが、ゴールの見えない自粛はする気にならないですよね。

治療もこれと全く同じです。

まずは適切なゴールを設定することがとても重要です。それは人によって全く違います。

そして、徐々にゴールに近づいていきそのゴールからまたスタートに戻らないようにすることが大切です。

一つのゴールが達成できたあとは、また別のゴールを設定することも重要です。

こうして一つずつ目的のゴールを達成していくうちに、自分が思っている状態、またはより良い状態に自然となっていると人は初めて感じるのだと思います。

治療をしていくにあたってとてもそのあたりのゴールがあいまいでいる人が多いんだと感じています。それは人にいわれて初めて気が付けるものかもしれません。

私自身は、ゴールのない治療をするのがとても嫌いです。

そんなゴールのなかった人がゴールを設定してそのゴールを達成できるようにサポートをするのが私の役割です。

患者さんからすれば治療の目的は症状を改善することかもしれませんが、単純に症状を改善するだけでなくその患者さんの明確でなかったゴールを指し示してあげることも私にできることだと思っています。

まとめ

治療をするにあたって１００％を求めるということを私はしません。

ですが、その人にとってのゴールや目的を適切に設定し達成するということはできます。

人生のすべてにおいて１００％を求めるということは自分を苦しめている行為なのかもしれません。私は６０％くらいの完成度を日々の生活では意識しています。そのほうが気持ちも楽ですしストレスもなくなります。

体の事に関していえば８０％以上というところできれば限りなくよい状態を目指していくというコンセプトを持って活動しています。

ぜひ腰痛・ひざ痛でお悩みの方は自分がどの状態を目指せばいいのか考えるきっかけになればと思います。

では今日はここまでになります。

最後までご覧いただき本当にありがとうございます。

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