2021年2月5日
【腰痛】脊柱管狭窄症で5分歩けない【間欠性跛行とは?】
「脊柱管狭窄症でおきる間欠性跛行って改善しますか?」
今日はこんな疑問に答えていきます。
小田原市の腰痛・ひざ痛専門 整体院葉音の院長、楠侑友です。
☑本記事の内容
●脊柱管狭窄症でおきる間欠性跛行とは?
●脊柱管狭窄症と言われても改善するのか?
脊柱管狭窄症の間欠性跛行で歩けないとお悩みの方は参考にしてみて下さい。
脊柱管狭窄症でおきる間欠性跛行とは?
脊柱管狭窄症では特徴的な歩行が見られることがあります。
いわゆる「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」と言われる歩き方です。歩行ではなく跛行です。
跛行とは、歩行に異常をきたし崩れた歩き方のことを総称して言います。
歩き始めて数分や数歩で足がしびれたり、力が抜けたりしてしまい続けて歩けなくなってしまうという状態です。
間欠性跛行は少し座って休憩することで、一時的に症状は和らぐのですがまた歩き始めると同じことが繰り返し起きてしまいます。
脊髄が走る背骨の中を脊柱管と言いますが、この脊柱管が狭くなり脊髄を中心とした神経群を圧迫してしまうと間欠性跛行が出ます。
程度は人によって異なり、15分程度連続で歩ける人もいれば、5分も立たないうちにしゃがみ込みたくなってしまう人もいます。
脊柱管狭窄症からくる間欠性跛行の説明はこのあたりまでにしますが、大切なことはなぜ脊柱管が狭窄してしまうのかという所です。
骨盤の前傾というゆがみ
あなたはよく「骨盤のゆがみ」なんて言葉を聞いたことがありませんか?
でも実際どのようにゆがんでいるのかという想像までは多くの人がついていないと思います。
脊柱管狭窄症では骨盤の過度な前傾というのが最も特徴的なゆがみ方であります。
ちなみに前傾とは、骨盤が前に傾いている状態のことを指します。
通常の骨盤は軽度前傾という状態ですが、その前傾が非常に強くなってしまっているということです。
骨盤が前に傾いている状態というのは、普段の生活習慣が深く関係しています。
普段から前のめりの姿勢や座っている時間が多いと骨盤の前傾に関わる筋肉が硬くなり骨盤を前に引っぱってしまいます。
骨盤の傾きはやがて反り腰に
骨盤が前に傾くということは、自然と体が前に倒れています。
きっと多くの方が自分はまっすぐ立っていると思い込んでいます、ですが私がみれば前に傾いている状態ということが多々あります。
骨盤が前に傾くと自然と体は前に倒れるのを防ぐ為に、上体(上半身)を起こそうとします。
これでいわゆる「反り腰」の完成です。
実は脊柱管狭窄症の人は、多くの人がこの反り腰の状態で歩いています。
反り腰になると、脊柱管の中が狭くなるのが想像できるでしょうか?
だから脊髄や周りの神経を刺激し、間欠性跛行という歩行になってしまうのです。
座ると症状が和らぐのはなぜ?
辛くなったときに、しゃがんだり、座ったりして腰を曲げると、骨盤は一時的に後傾という後ろに傾いた状態を作ることができます。
それに伴い背骨の反りが軽減するので、脊柱管内の圧迫や刺激が抑えられ、症状が和らぐという仕組みです。
でもまた歩き始めれば反り腰になるので間欠性跛行が出てきてしまうのです。
脊柱管狭窄症と言われても改善するのか?
普段からこの1⃣骨盤の前傾と2⃣反り腰がなくなれば、間欠性跛行の症状が徐々に改善してくる可能性は非常に高いです。
ですが正直そんなに簡単な話ではありません。
狭窄の程度の問題もありますし個人差が大きいです、患者さんによって当然ですが生活環境も違います。それでも私はいつも患者さんのお体を最優先に考えて話しをします。
結果的に厳しい話をすることもあります。ですが根本的改善するというのはそういうことです。
軽々しく「改善できますよ♪」とは決して言えませんが、やり方、取り組み方次第では改善できるのが脊柱管狭窄症です。
それなりの施術とあなたの努力や協力が絶対的に必要なことはあらかじめ理解しておいてもらえると良いかと思います。
そうでないと本当に手術になってしまったり、動けなくなってしまう可能性が高いのであなた自身が早めに改善しようとすることが重要です。
まとめ
★脊柱管狭窄症で起きる間欠性跛行はなぜおきているのかを理解することが重要。
★本質的に改善するには、骨盤と背骨の前傾、反り腰を改善する必要がある。
★間欠性跛行は適切に対処すれば改善する可能性があるが、程度や個人の努力によっても違いがある。
ぜひ脊柱管狭窄症でおきる間欠性跛行でお悩みであれば、整体院葉音に一度ご相談下さい。
今回はここまでになります。
最後までブログをご覧いただきありがとうございました♫
ではまた(^_^)/